ケイロン!

はじめての刑事司法の論点~捜査から出所~更生まで

【体感治安2023】博多駅前の女性刺殺

1月16日、福岡市のJR博多駅前で女性が刺殺された事件で、警察は、元交際相手の男を殺人の疑いで逮捕しました。 16日の事件の時は何者かに女性が刺殺された、というもので通り魔なのか何なのか分からない状況でしたが、 徐々に犯人が分かり、18日に元交際相手…

【記事紹介】再犯防止へ 美祢市の刑務所で新たな教育プログラム

山口県の美祢市の刑務所で新しい教育プログラムが始まったというニュース。 2022年9月に始まったもので、 全国の26歳以下の若い女性受刑者で、 初犯など犯罪傾向が進んでいない人が対象とのこと。 刑務作業を減らし、改善指導に重点を置くというもの。 色々…

【記事紹介】少年院でIT講座

宮城県にある東北少年院が始めた新たな取り組み、職業訓練としてIT教育を始めたという記事。 この取り組みに協力したっぽい非行少年の社会復帰を支援するNPO法人「クラージュ」理事長の田路至弘弁護士も手ごたえがあると。 若いころから色々やって自信を持…

【interest】イタリア憲法第27条「刑罰は再教育を目的」

どうもおひさしぶりです。 この前オンラインの公開シンポジウム「イタリアの実践から日本の少年司法について考える」に参加してきまして、イタリアの矯正行政の状況などを専門家のかたのお話を聞いてとても良い時間を過ごしてきました。 色々と面白い話があ…

【記事紹介】出所者の再犯防止へ相談カード

北海道が、刑務所を出所した人に「緊急相談カード」を配布したという記事です。 そのとき食べるものがない、や住む場所がない、など困った内容を整理し、それを元に行政に相談してもらおう、というのが狙いのようです。 どの程度効果があるのか不明ですが、…

【コトバ】自殺報道ガイドライン

日本では今年二人の著名人の自殺が大きく取り上げられました。 ひとりはTVに出たことによる誹謗中傷に苦しんだ人として、 もう一人はなにに苦しんでいたかわからない人として、 それぞれ違う理由ではありながら大きく話題になっています。 ただ、特に著名…

【記事紹介】再犯防止目指すNPOの取り組み〈マザーハウス〉

刑務所を出所した人を支援するNPO法人「マザーハウス」の活動とコロナ禍での現状についての記事があげられていた。 コロナの影響は社会福祉のあらゆる現場に与えているのだと思う。そんな状況でも生きていかなくてはいけないし、支援する側もいつにも増し…

【interest】犯罪被害者支援団体〔全国被害者支援ネットワーク〕

犯罪被害に遭った人たちを支援する団体を紹介します。 日本において筆頭は、公益社団法人「全国被害者支援ネットワーク」です。 全国48の加盟団体とともに犯罪被害者と被害者家族・遺族を支援しています。 www.nnvs.org 1.支援活動の内容 主に3つの活動で…

【コラム紹介】少年法の厳罰化で社会はどこに向かうのか:犯罪心理学から見た少年法の意義と厳罰化のリスク

少年法改正に関する実務者協議で厳罰化の方針が決まったというニュースを受けてのコラムです。刑法に続き少年法も厳罰化の方向で進められていますがそれでよいのか、いうものです。 少年犯罪は減少してる(少子化以上のスピードで)にもかかわらず、なぜ厳罰…

【記事紹介】通信制高校と連携で少年院在院者の就学支援検討

少年院に入る人たちを学校への編入できるようにすることで、社会復帰への道を開く制度が検討されているとのこと。 更生への方法として、少年院や刑務所による「施設内処遇」と、社会の中から更生を目指す「社会内処遇」があるが、より効果が高いとされる社会…

【記事紹介】「コレワーク九州」始動

これまで「埼玉」「大阪」の2か所だったコレワークが、7月1日に新たに6か所で開設され、全国8か所に拡大した。 コレワーク北海道(札幌市) コレワーク東北 (仙台市) コレワーク関東 (さいたま市) コレワーク中部 (名古屋市) コレワーク近畿 (大…

【コトバ】コレワーク(矯正就労支援情報センター)

1.「コレワーク」とは コレワークとは、「矯正就労支援情報センター」のことで、法務省が所管する国の機関です。 前科があるという理由などから、仕事に就く上で不利になりがちな受刑者等の就労を支援するために設置されました。 2.どんな支援をしてる?…

はじめまして

どうも、桝矢カイと申します。 刑事司法に興味を持っている学生でございます。 裁判員制度を規定する、通称:裁判員法(裁判員の参加する刑事裁判に関する法律)が施行された2009年5月21日から4年の月日が経とうとしております。 にもかかわらず、日本社会の…